2015年10月18日日曜日

イボイノシシがやって来た! (平成27年10月)

気温、気候の乱暴な変化が続きましたね。
皆さん体調管理は大丈夫ですか?

9月上旬にボルネオに完成させた、
ゾウのレスキューセンターに行ってきました。
今年から本格的にゾウの救助が始まりました。
まだミルクしか飲めない子ゾウの保護の急増など、
さまざまな課題が山積しています。
ただ「見える化」できたことで、見学者が訪れるようになる、
現地のマスコミに取り上げられるなど、
ボルネオでの現状に多くの人が関心を持つきっかけとして
大きな役割を持ちつつあります。

晴天なのですがスモッグが掛かり、
日差しが柔らかかったです。
エルニーニョの影響で、
カリマンタン側で大規模な山火事が続いているためだそうです。

その影響で昆虫の生活環に変化が出始めているようだとのことでした。
昆虫は植物の受粉には欠かせません。
植物の結実への影響、実を食べるオランウータンなど
動物への影響が出始めているようです。
予測よりも早くさまざまな気候変動と、
その影響が進んでいるように感じました。

今回の訪問のもう一つの大きな目的は、
恩返しプロジェクトに台湾の台北動物園が協力を申し出てくれたため、
台北動物園の園長も一緒にレスキューセンターなどを見学し、
サバ州野生生物局長など関係する中心メンバーと会議を行い、
今後の協力などについて議論をしました。
アジア圏の保全は欧米主導ではなくアジア圏で行いたい、
との意見の一致を見ました。
今年中にもう一回は行くことになりそうです。

さて、動物園ではいよいよきりん舎かば館のメンバーがそろいつつあります。
イボイノシシの雄が先発でアメリカの動物園から来ました。
まだ体重は25キロくらいと子供なのですが、
もうあのイボイノシシの風格を醸し出しています。
僕の中でのアフリカのイメージは、「大地」です。
大地と共に生きているのがイボイノシシです。
怖い顔と不釣り合いな細い足と尻尾。
ほふく前進をしながら餌を食べる姿…
皆さんのアフリカに対して抱くイメージを変えるかもしれませんよ!


イボイノシシのドゥニア