2015年9月15日火曜日

「夜の動物園」を振り返って (平成27年9月)

8月の夜の動物園は、
夕方のゲリラ豪雨と連日の天気予報の午後から雨マークに
残念な思いが募りました。何か疲労感が重く残りました。

特にゲリラ豪雨は、近年にないくらいの短時間集中豪雨でした。
数年前に続いたゲリラ豪雨の教訓で雨水排水を強化整備して以来初めて破綻しました。
園内洪水でした。
ヒトは右往左往だったのですが、カバの百吉は大はしゃぎ、
雨を全部飲んでやると言わんばかりに空に向かって大きな口を開けたり、
バシャバシャと水中を飛び回っていました。
動物たちには蒸し暑さを忘れる恵みの大雨だったようです。

夏は日中暑いので動物たちはまったりとして動かないことが多いです。
元気がないのではなく省エネです。
動物は無理をしません。
気候に逆らいません。
旭山動物園がブーム最高潮のころ夏休みの暑い時期は
ホッキョクグマを見るのに一時間くらいの行列。
やっとホッキョクグマを見たお客さんから苦情の嵐でした。
テレビと違う…ホッキョクグマを泳がせろ!何が行動展示だ!
暑い中一時間も並んでお客さんのイライラは最高潮です。
複雑な思いでした。

でも、旭川の夏は夜になるとかなり涼しくなります。
僕たちも夏の夜は夕涼みがてら家の外に出たくなります。
焼き肉、花火…。動物たちも普段だと夕方には寝室に入るのですが、
夜涼んでもらおうとの思いが夜の動物園開催の大きな動機のひとつでもあります。

昼間と夜では動物たちの気配が変わります。
特に本来夜に活動が活発になるトラやオオカミ、フクロウの仲間など。
その正反対で夜は寝るサルの仲間も面白いです。
チンパンジーは夜8時ともなると熟睡、爆睡です。

オオカミの遠吠えと共に夜の動物園は閉園します。
今年は日中は異常に蒸し暑く、夜は過ごしやすい日が続きました。
ほんの短時間のゲリラ豪雨さえしのげば、とてもいい夜の動物園でした。
でもやはりゲリラ豪雨と天気予報の雨マークは来園しようと思っていた
多くのヒトの出鼻をくじいたのではないでしょうか?

よし雪あかりの動物園でリベンジですね。
天気と天気予報が味方をしてくれますように。